四万十文芸・春秋 『沈下橋編』
2006年 07月 02日
[新聞小説・漫画の部]
■ゴルゴ13の墓を四万十川に・・・(幡多山正太郎・作)
(不破川愚童斎・画)
【第2回】
◆ご健勝で何より・・・
本業の方では、暗殺の超A級スナイパ-として、世界を駆け巡り、これまでにあなたが手に掛けたVIPの数は数千人、名もなき一般人も加算すれば幾何級数的な数字になるでしょう。
健康管理にも随分気を使っていられるようですが、もう還暦をとっくに越しているというのにご健勝で何よりです。ちょっと美食気味だから糖尿病とかに気をつけた方が良いですね。
しかしあなたの両手は硝煙にまみれ、血でどす黒く汚れて、落としようがありません。いくら気丈なあなたでもこれまでに葬った死者達の亡霊が夢に出てきて、うなされた夜も本当は結構あるんでしょう。
【挿絵】亡霊が夢に出てきてうなされるG13
あなたの産みの親というべき「さいとうたかを」さんだったか、「小池一夫」さんだったか、まさかこれほどあなたが長生きするとは思ってなかったようで正しく鬼ッ子世にはばかるですなぁ。もうそろそろ引退されてはどうですか。(続く)
【作品解説】
◆「メルマガ:出放題」に掲載しています。
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[ブログの部]
(先週のブログ紙面) <6月25日ー7月1日>
■四万十通信(ほぼ週刊・不定期)
◇こうち市民の森・プロジェクト(実践活動)が始まる!
◇幡多林業事務所 ホームページ
■四万十川百人一首(週刊・火曜日配信)
◇御供平佶(埼玉県)
◇歌は勇気の産物 (御供平佶氏)
■バーチャル[こうち自然村](ほぼ週刊・不定期)
◇歴史・文化で地域おこしを!(漫画・大河ドラマ編)14
◇ガニ越のピザ
■四万十川の文化人・小谷貞広(週刊・木曜日配信)
◇ふるさと(四万十川の春夏秋冬・2)
■土佐の森・救援隊(ほぼ週刊・不定期)
◇新しい森林ボランティア団体(四万十の森救援隊)
◇間伐をして、ピザを食べよう!(こうち森林救援隊)
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[短歌・写真の部]
沈下橋沈下してゆくさまを見つ今夜は川に抱かれて眠れ
(俵 万智・四万十大使)
◆俵万智の【四万十川百人一首】
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[俳句の部] <句集「四萬十川畔」より>
沈下橋より 落鮎の群を見る (楓 俊一・四万十市)
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[川柳の部] <文芸集「百笑庵」より>
沈下橋の淋しすぎる道に赤とんぼ (山藤花・四万十市)
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[詩の部] <高知県こども詩集「やまもも」より>
◆沈下橋
修学旅行が終った。沈下橋を歩いて帰る。
先生もぼくもホッとする。「ジャー」「サーッ」川の音がする。
久しぶりの口屋内。やっと帰って来たんだ。
(口屋内小6年 渡辺祐也・西土佐村)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
[出放題の部] <高知新聞夕刊(平成6年8月)より>
【ニュース】衆議院選挙で仁淀川を境に吾川郡を2分割。
吾川郡を分割
物部川と四万十川に
引っ越す気分
ー仁淀川のアユー
(潮江・マーチ)
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[新聞・音楽の部] <「本家版・四万十川新聞」より>
■四万十川
「時代おくれ」と嘆くしかなかった川が、他の河川の自然破壊のおかげで「日本最後の清流」と呼ばれるようになったのは単なる偶然であって「禍福はあざなえる縄の如し!」とは自嘲でしかない。
つまり、日本最後の清流は「流域住民の努力の結果」ではなく、「高度成長政策の、落ちこぼれの結果」なのである。これから考えても、四万十川とは先人の思惑通りにいかなかった川なのである。
『四万十川が時代遅れなら、四万十太郎も時代遅れなのである!』
◆時代おくれ
妻には涙を見せないで
子供に愚痴を聞かせずに
男の嘆きはほろ酔いで
酒場の隅に置いてくる
目立たぬようにはしゃがぬように
似合わぬ事は無理をせず
他人の心を見つめ続ける
時代遅れの男になりたい
○o。..。o○○o。..。o○○o。..。o○○o。..。o○○o。..。o
写真集=『ブログフォーカス(四万十川通信)』
壁新聞=『県庁ぷらっとこうち版・四万十川新聞』
○o。..。o○○o。..。o○○o。..。o○○o。..。o○○o。..。o
■ゴルゴ13の墓を四万十川に・・・(幡多山正太郎・作)
(不破川愚童斎・画)
【第2回】
◆ご健勝で何より・・・
本業の方では、暗殺の超A級スナイパ-として、世界を駆け巡り、これまでにあなたが手に掛けたVIPの数は数千人、名もなき一般人も加算すれば幾何級数的な数字になるでしょう。
健康管理にも随分気を使っていられるようですが、もう還暦をとっくに越しているというのにご健勝で何よりです。ちょっと美食気味だから糖尿病とかに気をつけた方が良いですね。
しかしあなたの両手は硝煙にまみれ、血でどす黒く汚れて、落としようがありません。いくら気丈なあなたでもこれまでに葬った死者達の亡霊が夢に出てきて、うなされた夜も本当は結構あるんでしょう。
あなたの産みの親というべき「さいとうたかを」さんだったか、「小池一夫」さんだったか、まさかこれほどあなたが長生きするとは思ってなかったようで正しく鬼ッ子世にはばかるですなぁ。もうそろそろ引退されてはどうですか。(続く)
【作品解説】
◆「メルマガ:出放題」に掲載しています。
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[ブログの部]
(先週のブログ紙面) <6月25日ー7月1日>
■四万十通信(ほぼ週刊・不定期)
◇こうち市民の森・プロジェクト(実践活動)が始まる!
◇幡多林業事務所 ホームページ
■四万十川百人一首(週刊・火曜日配信)
◇御供平佶(埼玉県)
◇歌は勇気の産物 (御供平佶氏)
■バーチャル[こうち自然村](ほぼ週刊・不定期)
◇歴史・文化で地域おこしを!(漫画・大河ドラマ編)14
◇ガニ越のピザ
■四万十川の文化人・小谷貞広(週刊・木曜日配信)
◇ふるさと(四万十川の春夏秋冬・2)
■土佐の森・救援隊(ほぼ週刊・不定期)
◇新しい森林ボランティア団体(四万十の森救援隊)
◇間伐をして、ピザを食べよう!(こうち森林救援隊)
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[短歌・写真の部]
沈下橋沈下してゆくさまを見つ今夜は川に抱かれて眠れ
(俵 万智・四万十大使)
◆俵万智の【四万十川百人一首】
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[俳句の部] <句集「四萬十川畔」より>
沈下橋より 落鮎の群を見る (楓 俊一・四万十市)
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[川柳の部] <文芸集「百笑庵」より>
沈下橋の淋しすぎる道に赤とんぼ (山藤花・四万十市)
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[詩の部] <高知県こども詩集「やまもも」より>
◆沈下橋
修学旅行が終った。沈下橋を歩いて帰る。
先生もぼくもホッとする。「ジャー」「サーッ」川の音がする。
久しぶりの口屋内。やっと帰って来たんだ。
(口屋内小6年 渡辺祐也・西土佐村)
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[出放題の部] <高知新聞夕刊(平成6年8月)より>
【ニュース】衆議院選挙で仁淀川を境に吾川郡を2分割。
吾川郡を分割
物部川と四万十川に
引っ越す気分
ー仁淀川のアユー
(潮江・マーチ)
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[新聞・音楽の部] <「本家版・四万十川新聞」より>
■四万十川
「時代おくれ」と嘆くしかなかった川が、他の河川の自然破壊のおかげで「日本最後の清流」と呼ばれるようになったのは単なる偶然であって「禍福はあざなえる縄の如し!」とは自嘲でしかない。
つまり、日本最後の清流は「流域住民の努力の結果」ではなく、「高度成長政策の、落ちこぼれの結果」なのである。これから考えても、四万十川とは先人の思惑通りにいかなかった川なのである。
『四万十川が時代遅れなら、四万十太郎も時代遅れなのである!』
◆時代おくれ
妻には涙を見せないで
子供に愚痴を聞かせずに
男の嘆きはほろ酔いで
酒場の隅に置いてくる
目立たぬようにはしゃがぬように
似合わぬ事は無理をせず
他人の心を見つめ続ける
時代遅れの男になりたい
○o。..。o○○o。..。o○○o。..。o○○o。..。o○○o。..。o
写真集=『ブログフォーカス(四万十川通信)』
壁新聞=『県庁ぷらっとこうち版・四万十川新聞』
○o。..。o○○o。..。o○○o。..。o○○o。..。o○○o。..。o
by tarou100s
| 2006-07-02 06:45
| 18年7月